クリエイティブな仕事に必須の画像編集ソフトAdobe Photoshop。
人物の切り抜きも「被写体を選択」や「選択とマスク」を使えばAIでかなりの精度で切り抜いてくれるようになりました。
それが2020年10月のPhotoshop2021へのアップデートで切り抜きの機能がさらに進化!
選択とマスクの中に2つの機能が追加されました。
- 調整モード
- 髪の毛を調整
気づかなかった!!
知らないとせっかくの機能ももったいないから見てみよう!
Photoshop2021新機能「調整モードと髪の毛を調整」使い方チュートリアル
動画で詳しく解説しているので、動画で見たい人はぜひ見てみてください。
選択とマスクの中の調整モードの使い方
まず、調整モードです。
今までは調整モードはなかったよ!
調整モードには2つあり、それぞれ切り抜き方法に特徴があります。
- カラーに応じた(背景色に応じた)
シンプルな背景またはコントラストの強い背景に良い - オブジェクトに応じた
複雑な背景の髪の毛や毛皮に良い
では、それぞれ深掘りしていきます!
1. カラーに応じた(背景色に応じた)
『カラーに応じた』は、シンプルな背景やコントラストの強い背景に便利です。
【追記2021.2.10】
その後のアップデートにより名前が『カラーに応じた』から『背景色に応じた』に変更になっています
今回使う写真は背景が明るくて、被写体の髪の毛は少し暗めでコントラストがはっきりしています。
『カラーに応じた』の特徴を考えるとぴったりです。
まず、オブジェクト選択ツールを選んで、上にある『選択とマスク』をクリックします。
そして右にある調整モードを開いて『カラーに応じた』をクリックします。
ここの調整モードを何もいじらない場合は勝手に『オブジェクトに応じた』になっています。
そして、上の『被写体を選択』をクリックします。
そうすると、背景の色と被写体を結構いいかんじに分けて被写体を選択してくれています。
ですが、やっぱり髪の毛の切り取りが少し残っています。
そういうときは、左のブラシの上から二番目の境界線調整ブラシツールを選びます。
くっきり塗って、Photoshopが髪の毛と背景の違いを認識してきれいに選択してくれます。
ここで見てもわかる通り、かなりいいかんじに髪の毛まで選択してくれました。
2. オブジェクトに応じた
『オブジェクトに応じた』切り取りは、複雑な背景の髪の毛や毛皮に良いので今回はこの写真でやっていきます。
黒っぽい背景に黒っぽい髪の毛が結構かぶっているので、コントラストはほとんどない写真です。
では、先ほどと同じようにオブジェクト選択ツールから『選択とマスク』をクリックします。
そして『被写体を選択』をクリックします。
そうすると、こんなかんじに切り取りができました。
実際『カラーに応じた』とどれくらい違いがあるのかやってみると、『カラーに応じた』にした場合、髪の毛の先の方がちゃんと切り取りができていませんでした。
とはいえ、写真によってこの調整モードは変わってくるので、最初は『オブジェクトに応じた』で被写体を選択されるので、もしうまく選択できていない場合はここで『カラーに応じた』に変えてみてもいいです。
あまり差がないときも結構あるけど、少しでもいいほうを選ぶといいね!
選択とマスクの中の髪の毛を調整の使い方
これもアップデートしてから新しく加えられた機能です。
『選択とマスク』を開くと上のオプションバー、被写体を選択の隣に『髪の毛を調整』というボタンができました。
『髪の毛を調整』はワンクリックするだけで、パッと髪の毛をいいかんじに拾ってくれるのでかなり時短にもなるし、すごく便利!
まず、オブジェクト選択ツールで先ほどやった『カラーに応じた』『オブジェクトに応じた』を選択してから被写体をざっくり選択します。
いきなり『髪の毛を調整』から始めようとしてもクリックできないので注意!
そしてそのあとに上にある『髪の毛を調整』をクリックします。
そうすると、さきほど背景も一緒に選択範囲に選ばれていたのが選択範囲からきれいに消えてなくなりました。
ですが、場合によっては、さっきより被写体自身が被写体の選択範囲から抜けてしまってる場合もあるのでよくチェックします。
そして、もし選択範囲から除外されているところがあった場合は、左上のブラシでなぞっていけばオッケーです。
Photoshop2021新機能「調整モードと髪の毛を調整」の使い方【徹底解説】まとめ
Adobe Photoshop2021の新機能・選択とマスクの中の「調整モードと髪の毛を調整」について解説しました。
そもそもこの機能があることを知らないと使えません!
人物の切り抜きなどでとても便利なのでぜひ使ってみてください。
動画では実際の動きもわかるので参考にしてください。
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