Lightroom Classic始めたらカタログがどうのって出てきたんだけど?何?
カタログはLightroom Classicにとって、なくてはならない重要ファイルだよ。
カタログを理解していなくてもLightroom Classicを使うことはできます。
ですが、カタログを理解していないと写真管理が上手くいかなかったり、編集したい写真が見つからないという問題が発生することも…。
この記事を読めば以下のことでできるようになります。
✔この記事を読んでできること
- カタログを理解
- より効率的に写真管理
- 「写真が見つからない」問題解消
- データを他のパソコンに移動・引き継ぎ可能
では、見ていきましょう!
Lightroomはクラウド上で写真を管理するので、カタログというものは存在しません。この記事の内容は全てAdobe Photoshop Lightroom Classic(アドビのライトルームクラシック)のことです。
Lightroom Classicのカタログとは?
動画でも解説しているので、動画で見たい方はぜひ見てください!
カタログのイメージ
カタログとは、データベース、つまり整理した情報の集まりのこと
と言っても分かりにくいので、例えるならカタログは仲介会社。
カタログは、元の写真データとLightroom Classicを使う私たちの仲介をしてくれる存在なのです。
- 実際のアパート=元の写真データ
- 仲介会社とそのパソコン=カタログ
- 家探しする人=Lightroom Classicで編集する人
仲介会社を不動産会社とするなら、こんな感じになります。
実際のアパートはいろいろな場所にあって、その情報を仲介会社で「場所は〜、間取りは〜、・・・」と様々な情報を記録し保存します。それを家探しする人が見て、「場所は東京駅付近で、間取りは1DKで・・・」と選択したり、その中でもこのアパートは★5と評価をつけたりします。
でも、実際のアパートは元のまま存在し、アパート自体に★5とつけ込まれるわけではありませんね。
つまり、元の写真のデータはそのまま保存され、編集する人がLightroom Classic上でどんなことをしても元の写真には影響しないのです。
この特徴を「非破壊編集」と言ったりするね。
カタログに保存される内容
Lightroom Classicのカタログに保存されるのは写真についての全ての情報です。
- 写真の保存場所
- 写真情報(カメラ・レンズ・撮影日など)
- 撮影情報(ISO・絞りなど)
- 編集
- レーティングやキーワード
- 写真のサムネイル(縮小画像)
重要なのは、写真自体をカタログに保存するのではなく、写真を保存している場所が保存されるということです。
なので、Lightroom Classicで編集したとしても元の写真はそのまま保持され、このカタログに編集処理が記録されます。
また、レーティングやキーワードもカタログに保存されるので元写真には影響ありません。
つまり、カタログがあってこそ、写真の情報を引き出し現像したり管理したりできるので、カタログがなければLightroom Classicをそもそも使うことができません。
カタログのメリット
- 実際の写真データを直接編集しない
- 複数のカタログが作れる
- 違うパソコンでも同じカタログを使える
- 元の写真を細かくフォルダー分けして保存する必要がない
→パソコンを買い替えてもLightroomClassicでした編集など全て引き継げる
カタログの注意点
- 写真のフォルダを変えると読み込めなくなる
- 写真を読み込みすぎると、パソコンが重くなる
- カタログを分けすぎると、どこに読み込んだかわからなくなる
- カタログは1つしか開けない
写真のフォルダを変えると読み込めなくなる
フォルダに保存された元写真を別のフォルダに移動したり、フォルダの名前を変えると、「元のファイルが見つからないため○○は使用できません」とエラーが出て現像できません。
これはさっき見た通り、カタログに写真の保存先が記録されているので、その保存先つまりフォルダに写真が入っていなければ読み込むことができなくなってしまうんです。
もしそうなってしまったときの対処法としては、
写真を読み込みすぎると、パソコンが重くなる
カタログには何枚でも無制限に写真を読み込むことができます。けれど、1つのカタログに何万枚も読み込むと、Lightroom Classicを使ったときにパソコンの動作が結構重くなります。
カタログのファイルを見てみると、写真枚数が多くなるほど容量がどんどん増えていきます。
カタログを分けすぎると、どこに読み込んだかわからなくなる
カタログを細かく分けてしまうと、どの写真をどのカタログで管理しているかわかりづらくなります。また、入っている写真が少ないとLightroomClassic上で写真管理をするメリットの日付やレーティング、色分けなどのソート機能を十分に活用できません。
カタログは1つしか開けない
同時に別のカタログは開けないので、一緒に管理・編集したい写真は同じカタログに読み込まないといちいち開くカタログを交換しなければいけないので不便です。
カタログの作成法
では、カタログが何なのかわかってきたところで実際にLightroom Classicでカタログを作成していきます。
初めてLightroom Classicを使うとき
まずLightroom Classicをインストールしてほんとに初めて使うときは、カタログは勝手に作られます。
なので本当に初めて使うときは特に意識することなくLightroom Classicを起動させてください。
2つ目以降のカタログを作るとき
2つ目以降の新しいカタログを作りたいときは、
①ファイル▶︎新規カタログ
②カタログの名前を入力し保存場所も変更したければ変えます、そして、Macなら「作成」、またはWindowsなら「保存」をクリック
そうするとLightroom Classicがリセットされて、写真が何も入っていない新しいカタログが開かれます
先ほど保存した場所を見てみると、カタログのファイルだけでなくフォルダーごと新しいものが作られます。
カタログの保存場所
ホントに初めてLightroom Classicをやるときや、2つ目以降で保存場所を指定しなかったとき、カタログはどこに保存されるの?と思いますよね。
初期設定では、カタログは自動的にパソコン内の決まった場所に保存されます。
Mac:HD/Users/<ユーザー名>/Pictures/Lightroom
Windows: C:/Users/<ユーザー名>/Pictures/Lightroom
もしカタログの保存場所がわからなくなってしまった場合は、
Macなら「Lightroom」、Windowsなら「編集」から「カタログ設定」をクリックします。
そうすると「一般」タブで保存場所を確認できます。
カタログの開き方
起動するとき
Lightroom Classicを起動させると前回使ったカタログを開きます。
これは初期設定でこうなっていて、変えることもできます。
Macなら「Lightroom」、Windowsなら「編集」から「環境設定」をクリック
一番左の「一般」タブで、カタログ初期設定の起動時にこのカタログを使用:の右をクリックすると、
・前回のカタログを読み込み
・起動時にダイアログを表示
・特定のカタログ
の中から選べます。
決まったカタログしか使わないのであれば、初期設定の「前回の…」で良いと思います。
ちょくちょくカタログを変えて作業する人は「起動時に・・・」にしておくと毎回Lightroom Classicを始めるときにどのカタログにするか選べていいかもしれません。
お好みで変えてください。
途中で別のカタログを開くとき
途中で別のカタログに変えたいと思ったら、
ファイル/最近使用したファイルを開くで最近使ったカタログを開けます。
または、ここになかったら
ファイル▶カタログを開く▶〇〇.lrcatというファイル名のカタログをクリック▶開くをクリック
ファイル名lrcatの「l」は小文字の「エル」だよ!
メッセージが表示されるので「再起動」をクリックして、今開いていたカタログを閉じ、Lightroom Classicを再起動します
カタログにできること
✔カタログにできること
- コピーや移動
- 結合
- 書き出し
- 削除
- 最適化
- バックアップ
カタログはエクセルなどの普通のファイルと同じように扱うことができますが、他にも追加でできることもあるので1つ1つ見ていきます。
1.コピーや移動
カタログをコピーしたり移動したり、普通のファイルと同じようにできます。
2.結合
別のカタログ同士を組み合わせることができます。
3.書き出し
写真を選択して新しいカタログとして書き出せます。
- 新しいカタログに追加したい写真を選択
- ファイル▶カタログとして書き出し
- 保存場所を選択しカタログの名前を入力
- 必要な選択項目をクリックして「保存」(Macの場合は「カタログを書き出し」
4.必要な選択項目をクリックして保存
4.削除
削除は通常のファイルを消すときと同じです。
Lightroom Classicで行った編集作業全てが消えてしまうので、削除するときはほんとに消していいか注意して消してください。
5.最適化
速度が低下してきたら最適化するとパフォーマンスが向上します。
これは簡単なので見てしまいます。
ファイル▶最適化
これだけです。少し時間がかかるので遅くなってきたなと感じてLightroom Classicを使わないときにやるといいと思います。
6.バックアップ
初期設定で週1回のLightroom終了時に自動バックアップになっています
もしカタログがクラッシュしたら、全ての編集データが消えてしまいます。なので、もしもに備えてバックアップをとるようにしてください。
バックアップはカタログを入れてあるフォルダの中の「○○Backup」というサブフォルダに入っています。
実際のカタログ管理の仕方
写真を撮る枚数やシチュエーション、ハードディスクの容量や外付けハードディスクの数など人によって状況が違うので、自分が一番やりやすい方法でカタログは管理するのがいいです。
って言っても、どう管理すればいいかわからない!おすすめはないの?
カタログの管理方法を3パターン想定して書いてみたよ!参考にして自分にあった方法を見つけてね!
軽く撮る人
- 月2回撮影(1回の撮影で100枚ほど)
- 年間2,400枚程度
- 野鳥が多いがたまに家族など
こんな方の場合は
- 外付けハードディスクに写真を年ごとにフォルダ分け
- カタログは1つだけ作成しパソコン上に保存
- 全ての写真を同じカタログに読み込む
- 外付けハードディスクの容量がいっぱいになったら、それに合わせてカタログも新しく作成
- 新しいカタログに新しい外付けハードディスクの写真を全て読み込む
これならLightroom Classic上で日付ごとやカメラごと、お気に入り写真など好きに管理できるので、ハードディスクで細かくフォルダを分ける必要もありません。
いろんなジャンルでたくさん撮る人
- ほぼ毎日撮影(1回の撮影で100~1,000枚ほど)
- 年間20万枚
- 結婚式・前撮り・イベント・自分・YouTube用など
こんな方の場合は
- 外付けハードディスクに、撮影日ごと、またはジャンル別にフォルダ分け
- 「Wedding」「event」などとジャンル別にカタログを作って外付けハードディスクまたはパソコンに保存
- それぞれのジャンルごとに対応したカタログに写真を読み込む
こうすることで、ジャンルによって編集方法が異なったとしてもまとめて見やすくなります。
少ないジャンルでたくさん撮る人
- ほぼ毎日撮影(1回の撮影で100~1,000枚ほど)
- 年間20万枚
- 星空など、同じ写真でも発表媒体によって編集方法を変える
こんな方の場合は
外付けハードディスクには、撮影日ごと、あるいは月ごとにフォルダ分けします。
カタログはメインを1つ外付けハードディスクまたはパソコンに作ります。
そしてメインのカタログに全ての写真を読み込みます。
これですべての写真を一括で管理できます。
編集を変えたい写真だけを選んで新しくカタログとして書き出し、サブのカタログを作ります。例えばカタログの名前はInstagramなどとします。
そうすることで、メインでは通常の写真編集、サブではインスタ用にアレンジした編集と両方の状態を同時に保持できます。
こちらも外付けハードディスクの容量がいっぱいになってしまったら、それに合わせてカタログも新しく作ります。
まとめ
カタログがあるのはLightroom Classicだけで、Lightroomにはないので気を付けてください!
Lightroom ClassicとLightroomの違いはこちら
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