Photoshopのクリッピングマスクについてまとめてみました。
クリッピングマスクとはレイヤーとすごく近い関係にあって、特定のレイヤーに対してだけクリッピングマスクにするレイヤーの効果を反映してくれます。
1つのレイヤーをケーキの型として、クリッピングマスクの効果をかけたレイヤーをその型に流し込むイメージ
え、どゆこと!?
一度、理解してしまえば本当に簡単に使いこなせるようになるから大丈夫!
当記事では、クリッピングマスクについて徹底解説していきます!
「使わなきゃ損!」といえるくらいとても便利な機能のクリッピングマスクを完全に使いこなせるようにしましょ!
✔記事の内容
- クリッピングマスクとは何か?
- クリッピングマスクの使い道
- クリッピングマスクの注意点
- クリッピングマスクのいいところ
Photoshopのクリッピングマスク チュートリアル動画
動画では紙とクリップを使って、イメージも詳しく解説しました。
「クリッピングマスク難しい!」と思った方はぜひ見てみてください!
Photoshopのクリッピングマスクとは何?使い方!
クリッピングマスクとは何か?【イメージ】
クリッピングマスクとは、あるレイヤーを特定のレイヤーにだけ反映させる機能。
効果のあるレイヤーをもう1枚にクリップするイメージ!
レイヤーが何枚もあっても、1枚のレイヤーがもう1枚のレイヤーにクリップされてるからそのレイヤーだけに効果が出て他のレイヤーには反映されません。
1枚のレイヤーって?
上にある1枚のレイヤーが下にある1枚のレイヤーにクリッピングマスクされます。
例えるなら、下のレイヤーがケーキの型、クリッピングマスクにする上のレイヤーがケーキの生地。
ケーキの生地は型にしか入らないよ!
つまり、クリッピングマスクにする上のレイヤーの効果は、その下に置いたクリッピングマスクされるレイヤーにしか反映されません。
文字で読んでもわかりにくいので実際のPhotoshopの画面で見ていこう!
クリッピングマスクをかけていない通常の状態
では、Photoshopで見ていきます。
まずレイヤーが下から青のレイヤー、切り抜き写真、赤のレイヤーと並んでいます。
クリッピングなしの場合、こんなかんじで見えます。
クリッピングマスクの付け方
ここから赤のレイヤーを切り抜きの写真にクリッピングマスクをします。
クリッピングマスクをするときは、Option / Altを押しながらレイヤーとレイヤーの間をクリックします。
そうすると、赤のベタ塗りレイヤーにクリッピングマスクのマークがつきました。
切り抜き写真に赤のレイヤーが反映されて、切り抜き写真が赤くなりました。
ここで見てもわかる通り、クリッピングマスクした上から切り抜きのレイヤーだけが反映されて一番下の青いレイヤーは何も反映してません
これがクリッピングマスクの特徴で、クリッピングマスクされていないところは全く反映されないんです!
クリッピングマスクの解除の仕方
ちなみにクリッピングマスクを解除するときはつけるときと同じようにOption/Altを押しながら間をクリック
これだけで元通りになります!
クリッピングマスクの使い道
今回はベタ塗りレイヤーを使ってクリッピングマスクしましたが、他にもクリッピングマスクの使い道はたくさんあります。
≪クリッピングマスクにする例≫
- トーンカーブ
- 白黒
- グラデーションマップ
全て土台になる画像やシェイプなどにクリッピングマスクをすることによって、土台となるレイヤーだけに反映され、他のレイヤーは一切反映されません。
では、一つずつ見ていきます。
ちなみに土台となるレイヤーは、
- 写真
- 切り抜き写真
- イラスト
- 文字
- シェイプ
- レイヤーのグループ
など何でも大丈夫です!
トーンカーブ
トーンカーブのクリッピングマスクがないときは、背景の青が暗くなっていました。
ですが、クリッピングマスクしたことによって、切り抜き写真だけにトーンカーブが反映されました。
白黒
白黒のレイヤーが切り抜き写真にクリッピングマスクしないと、全体が白黒になってしまいます。
ですが、クリッピングマスクすると、切り抜き写真だけ白黒になりました。
グラデーションマップ
グラデーションマップもクリッピングマスクなしの場合、全体的にグラデーションマップがかかっています。
グラデーションマップを切り抜き写真にクリッピングマスクすると、背景の青はそのままの色として残ります。
クリッピングマスクの注意点
- レイヤーの順番を把握する
- グループのレイヤーはクリッピングマスクをかけられない
1つのレイヤーにだけ効果をかけたいときにとても便利なクリッピングマスク。
ですが、使う上での注意点が2つあるので、それぞれ詳しく見ていきましょ!
レイヤーの順番を把握する
クリッピングマスクされた写真のレイヤーを動かす場合、必ずクリッピングマスクしているレイヤーと一緒に動かす必要があります。
例えば写真のレイヤーに露光量のレイヤーをクリッピングマスクしておいたとします。
あとから「レイヤーの順番入れ替えよう!」と思って、クリッピングマスクされた写真のレイヤーだけを動かすとします。
そうすると、クリッピングマスクとして使っていた露光量のレイヤーはそのまま置いてけぼりになってしまい、クリッピングマスクが外れてしまいます。
そうならないためにも、レイヤーの順番を入れ替える時は必ず写真のレイヤーとクリッピングマスクしたトーンカーブのレイヤーも一緒に動かす必要があります
2枚のレイヤーを一緒に動かす時は、Shiftキーを押しながら移動したいレイヤー2枚をクリックしてから移動させます。
グループはクリッピングマスクにできない
Photoshopではレイヤーの数が多くなってくる見づらくなってきます。
そんなときに使うのがグループでまとめるという方法。
グループでまとめたいときはShiftを押しながらグループにまとめたいレイヤーをクリックして選びます。
右下にあるグループのマークをクリックすると、レイヤーをグループにまとめることができました。
レイヤーの部分はグループにすると見やすくなりますが、グループにするとクリッピングマスクにできなくなります。
クリッピングマスクの良いところ
クリッピングマスクの良いところは大きく分けて2つあります。
- グループを除いてどんなレイヤーにもクリッピングマスクをかけられる
- 1つのレイヤーに何個もクリッピングマスクをかけられる
では、1つずつやっていきます。
グループを除いてどんなレイヤーにもクリッピングマスクをかけられる
先ほど話したグループのレイヤー以外ならどんなレイヤーにもクリッピングマスクをかけることができます。
文字に写真をクリッピングマスク
シェイプに写真をクリッピングマスク
1つのレイヤーに何個もクリッピングマスクをかけられる
クリッピングマスクは1つのレイヤーにつき1つまでしか付けられないなどの決まりはありません。
1つのレイヤーに対して、何個でもクリッピングマスクすることができるんです
花の写真 シェイプ 空の写真(クリッピングマスク)
今は空の写真1枚がシェイプにクリッピングマスクされてる状態です。
でもあとから「やっぱりシェイプのレイヤーの空の色をもっとカラフルしたい」と思ったらもう一つクリッピングマスクして変えることができます
塗りつぶし調整レイヤーから『特定の』
空の写真が淡い色になったのが分かります。
クリッピングマスクの中の順番が大事なポイントです!
クリッピングマスクは1枚の土台となるレイヤーに対してかかるもの!
ですが、クリッピングマスクの順番によってはイメージと違うなーとなる場合もあります。
先ほどのクリッピングマスクされた空の写真とsaturationを逆にしてみてもわかるはずです。
これで見てもわかる通りレイヤーはレイヤーで変わりはないので、クリッピングマスクの順番も気をつけましょ
レイヤーについて詳しくはこちらの動画でも上げてるので見てみてください!
Photoshopのクリッピングマスクとは?使わなきゃ損!まとめ
クリッピングマスクは仕組みを理解するのがちょっと難しいのですが、慣れるとすごく使えるのでPhotoshopで実際に使ってみましょう!
上と下のレイヤーどっちの形が反映されるか迷ったら、クッキーの型を思い出してください。
- 上のレイヤー(クリッピングマスクする)→クッキーの生地
- 下のレイヤー(クリッピングマスクされる)→クッキーの型
よくわからなくなったら何度も動画を見て覚えてくださいね!
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