せっかくきれいな景色のとこに行ったのに曇りで残念な写真になっちゃった。
曇り空もまた想い出だけど、青空だったらどうだったのかも気になるね。
そんなときはPhotoshopを使って曇り空を青空に変えてみましょう!
曇り空から青い空にする方法はたくさんありますが、写真によってやり方を選ぶ必要があります。
今回、青空に変えたい写真がこちら。
背景もスタバのカップも白いね。
この曇り空を青空にしていくよ!
ちょうどよい青空の写真を持っていたので、青空はこんな感じにしていこう!
Photoshopで曇り空を青い空にするための戦略
今回は被写体、ここでいうスタバの白いカップが曇り空と同じ色合いなので、空だけを選択するときに必ずカップも選択範囲に含まれてしまいます。
キーはここを白いまま残すこと!
今回の青空に変えたい写真とその他の前提条件をまとめます。
✔前提条件
- 被写体と曇り空が同じ色
- 元の写真がごちゃごちゃしていない
- 空の写真を別に持っている
では、今回の曇り空から青い空にする方法の作戦を立てていきます。
- 曇り空を選択
- 選択したところに青い空の写真をクリッピングマスクする
- 被写体をマスク、反転させて選択したところにもっていく
曇り空を少しずつ自分で選択して青空に変える方法もありますが、ここではなるべく簡単で時短なやり方でやりましょう!
Photoshopで曇り空を青い空にする方法【合成を使ったレタッチ】
動画で詳しく解説したのでぜひ見てみてください!
YouTubeの概要欄に今回使った2枚の写真をダウンロードできるようにしてあります。
ぜひ一緒に練習してみましょう!
1.曇り空を選択
まず曇り空を選択していきます。
簡単に曇り空を選択するには、選択範囲▶︎色域指定を選びます。
そして選択範囲として選びたい曇り空をクリックします。
そうすると曇り空の色(ここでいうと白)の範囲をPhotoshop内で選択してくれるんです。
すると、下写真のように、この写真の曇り空と被写体、ここでいうスタバのカップも白くて曇り空と同じ色合いで選択範囲に含まれてしまっています。
ちょっとわかりづらいけど、点々で囲まれた部分は全部含まれてしまっているよ!
なので、曇り空の色を選択しようとするともれなくこのカップも選択範囲に入ってしまうのです。
ということで、なんとかこのカップを青空にしないように注意する必要があります。
とりあえず曇り空一面を選択範囲として選択して、Command + Jで複製したレイヤーを作ります。
点線で選択した状態でレイヤーを複製すると、選択されていた部分だけ切り抜かれる!
ちょっとわかりにくいけど、この写真だと選択されていたところだけ色が入ってるね!
スタバのロゴは緑で選択されていなかったから透明になったよ!
2.選択したところに青い空の写真をクリッピングマスクする
次に、青い空の写真をPhotoshopに入れます。
そして、選択範囲のコピーに青い空の写真をクリッピングマスクします。
クリッピングマスクは、1枚のレイヤーに対してもう1枚のレイヤーをクリップするということ。
つまり、選択した曇り空に青い空をクリッピングマスクすると、曇り空の範囲が青い空の写真が反映されます。
クリッピングマスクについては前回この動画で詳しくはこちら▼
そして、曇り空を青空にすることはできました。
ですが、一番厄介な問題はこの白いカップをどうするかということです。
では最後の仕上げにいってみましょう
3.被写体を切り抜いて調整する
この写真の一番の問題がこの曇り空と同じ色合いをした白いカップでした。
これをどう対処するのかというと、元の写真から切り抜いて一番上に持っていきます。
まず、元の写真のレイヤーに戻り、他のレイヤーはすべて非表示にします。
元の写真からスタバのカップと手を選択範囲で選びます。
ここでは、被写体を簡単に切り取りができる『オブジェクト選択ツール』を使います。
『オブジェクト選択ツール』を選んだ状態で、上の『被写体を選択』をクリックすると一瞬で切り取りができちゃうんです。
カップの選択ができたら、マスクにします。
もし、マスクをクリックしたときにカップの部分が黒くならない場合は、マスクを反転させます。
そしてマスクをクリックしてドラッグして、曇り空を選択したレイヤーの持っていきます。
こうすることによってマスクしたカップの部分は、青空が反映されなくなります。
青い空になってしまっていた白いコップが元の色に戻りました。
お好きに青い空の位置や色合いなどを微調整したら完成!
Photoshopで曇り空を青い空にする方法【合成を使ったレタッチ】まとめ
今回の一番のポイントは、曇り空と同じ色をした白いコップをどうやって青い空にしないで済むかということでした。
被写体が曇り空と同じ色をして、曇り空を選択しようとすると被写体も選択されてしまう!という人はぜひ参考にしてみてください。
風景レタッチは、写真によってやり方を変えることが重要。
その写真に適した方法がパッと思いつくようになるのが理想!
いろいろな手法をインプットして、思った通りのレタッチがパッとできるように練習しましょう!
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